魔導アーマー製作

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FF6の魔導アーマーです。 永遠にキット化されないし、誰も作らないだろうなと思うロボに数えられるキャラクターのひとつのはず。 デザインとしてはかなり個性的な形をしており、モデラー心をくすぐられる(?)キャラクターです。 当初はケロロロボを芯にサクっと改造できるかな、と思ったのが運の尽き・・・かなり長丁場+悲惨な作業の連続になってしまいました。 特に今回、フィギュア製作とバキュームフォームをやってみたりと色々新しいことにチャレンジした作品となりました。 ちなみにフィギュアはまだしも、バキュームフォームは大失敗で完成後も大きな課題を残してくれた異端児です。

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これらが今回唯一の魔導アーマーの資料です ぐぐって手に入ったまともな画像はこれだけでしたので、これを基準に製作することにします。 しかし、実はこの二枚、細部が微妙に違うという罠。 かなり悩みましたが、割合はっきり写っている左のイラストに沿って作ることにしました。

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こいつが今回の生贄・・・いえ、協力者です。 魔導アーマーはぱっと見た感じ、形状的にケロロロボと似たところがあるように感じて、 完全に材料目的に購入。 しかし、結果はかなり残念なことに・・・

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丸っこい形状をしているので、そのままケロロロボの胴体を使用。 パッと見同じような感じだから楽勝じゃね?なんて思っていましたが、 早速いってみましょう。 まず胴体を後ろ向きにします。。 次に、コックピットを入れなければならないので中身を全てくり抜きます。 前後にケロロの顔面パーツを挟み込みますが、 前面(ケロロ側の背面)は装甲やビームなんかを付けないといけないので外します。 コックピットは今のところプラ板の箱組みを乗っけただけ。

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パテやプラ板で修正しつつ腕の付け根を掘り進めたり、足の付け根の穴を空けたりします。 腕の付け根はプラ板とパテの混合で、 前面に出ている触角のような真鍮線は装甲の接続するためのものです。 やや見た目ひどいことになっていますが、紆余曲折あってこんな形状になりました。

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後ろ側はこんな感じに ケロロこっちみんな!後々目はパテで消しておきます。二つの穴は同時進行していたバックパックの大まかな接続場所

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魔導アーマーには装甲が複数付いています。 具体的には前面に2つ、通称:上あご、下あご(正式名称不明)と両肩、両足の総数6つです。 そしていろいろあって上あごはWAVEの軽量エポパテで製作。下あごと肩パーツは紙粘土で原型を作ってヒートプレス。 このうち、肩アーマーのみこの状態でほぼ完成。 足はまた後ほど。

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上あごと下あごの整形後 上あごは形状は初期からほとんど変わっていません。 上あごは裏に真鍮線を刺してボディに接続します。 下あごの方は各種パテを使って大幅改修しました。接続方法は瞬着でする予定です。

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ボディ最終段階のディテールアップ 設定画だと色々と内部の複雑な機器が露出してる部分です。 色々考えましたが、私の技術では設定のようなグチャグチャしたパーツは作れないので、 必殺!WAVEのウェポンパーツ!これをバラバラにして無理やりくっつけたらなんとそれっぽい? のでこの路線で各種ディテールアップパーツでデコレーションして完成

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中の人の座席です。骨組みをプラ板で残りは全てWAVEの軽量エポパテ製です フィギュアを載せながら微調整を加えてベストポジションを出していきました。 ちなみにコックピットの横幅とこのシートの横幅は同じという超窮屈空間となっています。

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二の腕というよりすでに棒です。3ミリプラ棒に1.5ミリプラ棒をぶっ刺して接着します。 さらにそこに1ミリ真鍮線を刺して接続部とします。 肩パーツは何か球体状のものが可動的に合うのでイエサブの球体ジョイントを使いますが、 加工が難しいのでそのまま使用します。

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ひじ関節ですが、イラストではゴチャゴチャした中身丸出しですが、 作るのが難しいのでアレンジということで独立した円柱という形に変更。 ポリキャップを挟んだあと、側面は可動を邪魔しないように短冊状に切ったプラ板をを挟み込んで、隙間をアルテコで埋めます。 手前のは関節カバーになります。

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上のふたつをくっ付けて、腕を加えるとこんな感じ 左側のは腕の元。

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ただ上の状態だと腕が90度以上曲がらないので、腕の方のプラ棒を45度くらい曲げて鋭角に曲がるようにしてみました。 次に、腕の中に補強用のプラ棒を接着します。イラストだと腕は丸っこい感じになっているので角を落とします。

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しかし角を落とすだけではどうもイメージどおりにならなかったのでパテを盛って形を作ります。 テンプレートを作ってみたけどポリパテが使えなかったのでエポパテで代用・・・したら案の定残念なことになった・・・ 仕方ないのでアルテコで強引リカバリで事なきを得ました。

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腕カバー。適当にプラ板で基礎を作って同じくエポパテで曲面を作ります。 後はディテールアップパーツを組み合わせて籠手は完成

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爪の製作。3ミリプラ棒をお線香で曲げます。片手2本ずつチマチマ4本作ります。

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太ももパーツは幅詰めしたケロロのもの。ですが付け根は関節技ボールジョイントを埋め込んで、 膝はポリキャップを挟み込んだり新造しまくり。 写真は二重関節を考えて作っていたころのもの

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関節がひとつで十分な事に気付いて下の方の関節を封印しました。 足首の関節に関節技を使います。関節技は本当に強くていいですね

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つま先と踵。両方ともプラ板で製作。踵の曲面はひじ関節と同じ要領で短冊状のプラ板を敷き詰めて 隙間をアルテコで舗装する感じで作成。

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スネあてのような装甲はカプルの足パーツのふくらはぎ部分を切り取って流用してみました。 しかし、そのままだとどうも幅や形状があっていないので中心の合わせ目からヤスリで ゴリゴリ削って無理やり合わせます。 後はディテールアップ・・・といってもふくらはぎにスプリングを仕込んだり細々したところをいじって完成とします。

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魔導アーマーの背負い物は三角屋根のパーツにタービン?が左右についてるという形状をしています 要するに円柱が2つと三角屋根のついた直方体が1つを作ればいいわけです。何だ簡単じゃん! なんて思ってたら以外と細部が面倒なことになってぐったり・・・。 へーベルハウス、じゃなくてとりあえず真ん中のバックパックの基部です。 ただのプラ板の箱組み。

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円柱の作り方は色々試しましたが、どれも残念な結果になって 一番原始的で何度も使っている、円形のプラ板に短冊状のプラ板を貼り付けたものに 0.3ミリプラペーパーを巻いて完成。接続部は1ミリ真鍮線を使用

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タービンのカバーっぽいパーツはエポパテで作って型想いで同じくエポパテで複製。 プロペラは0.3ミリプラ板を一枚一枚円形に重ね合わせて製作。これはめんどくさかった・・・ 軸は5ミリプラ棒を削って整形。アップで見るとどうみても坐y・・・

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こちらは裏側 普通は裏もプロペラがついてるっぽいそうですが作るのが面倒なのでカバーにしました。 恐らく魔法のある世界の超科学で作られた兵器なのでそういうこともあるでしょう、たぶん・・・

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全てのパーツをくっつけた状態

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マフラーのようなものが生えてるので、それをディテールアップーパーツで再現。 設定画だとここに限らず、全身のいたるところにパイプが這っていたりするのですが、 始点と終点が分からないのと、付けてみたらゴテゴテし過ぎてダサくなるのでやめました。

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おめめです。この作品唯一のチャームポイント 目の構造は画像を見る限り簡単で、お椀型の受け皿に、 小さいコンタクトレンズのようなパーツを合わせるだけのもの。 簡単、かつ同じ凸型のパーツを作るにはヒートプレスがベストでしょう。 今回は紙粘土で適当な大きさのボールを作って1ミリプラ板で ヒィーーートプレスッ!!

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ヒートプレスした2つのパーツをそれぞれ切り出します。 これで簡単に終わらそうと思ったのですが、受け皿のパーツが不安定だったのが気になったので、 ポリパテで周りを囲ってみました。 ついでに受け皿側の内側をアルテコで補修して線を掘り込んでいきます。 (分かりやすいように鉛筆でなぞってあります)

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横から見た図 こいつは特にディテールアップの必要は無いので、サフ吹き組に直行です。

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中の人は本体以上に画像が少なく、八割はイメージで出来ています。 また、私自身フィギュアを弄ることが初めてなのでかなりハードルの高い作業になりました。 下の画像は戦闘の画像を拡大したもので、今回唯一の資料となります。 さて、今回使用するキットはタミヤの1/35 ドイツ・砲兵セット「88ミリ砲チーム」の一人で、 名前はウェッジ君です。

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ウェッジ伍長(仮名) ウェッジ君はもともと砲手ですので、座る体勢に問題はないのですが、 若干手足の癖が悪いので、一度切り離してアルテコで接着と補正をしました。 ついでに、上から色々付けていくので全体のディテールを削り落とします。

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次にゴーグルを付けるために目に1.5ミリのドリルで穴を空けますが・・・ 怖っっ!!思わずこっち見んなと言いたくなる恐ろしさ。

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「イ゙ェアアアア!!!!」 かなりキモいことになってます。 どうやら穴が浅いようなので、もう少し穴を深くしましょう。

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今度はちょうどいい感じです。 しかしどう見てもバトーさんかウォーリー。

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WAVEの軽量エポキシで適当に形を付けます

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パテを削り形を出していきます 肩アーマーはもう少し大きめを考えていましたが、コックピットに入らなかったので泣く泣く削りました

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全体に少しずつディテールアップ。コックピットは設定どおり(粗を隠すため)に手元にカバーらしきものを作りました。 この後にサフ吹き、各部のキズ補修の後塗装して完了となります。 配色は、イラストよりはややゲーム登場時の配色にしようと思います。

完成はこちら

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