光武を少しミリタリー風にしてみた

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あんまり手を加えずお手軽ミリタリーに作ろうとやってみましたが お約束の手の遅さで内容は手軽、完成までの時間は大作並となりました。 ついでに初めての油彩、パステルと色々と反省しました。

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製作資料とか全く見つかりませんでした。 いくら先生に尋ねてもミリタリー風な改造した光武どころか 普通の光武の作例すら少ないので今回は参考無しで自分のフィーリングのみで作っていきます。

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こちらが今回の主役 WAVEの1/24 光武です。しかも最初のシリーズ!その上紅蘭機!おまけに投売り品!と三拍子揃っております。 実は、今回制作を決めたのも某大規模小売店でワゴンだったコイツを見つけてしまったから。

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さっそく仮組み状態 1/24という微妙なスケールで、大きさは10センチ程度と割と小柄。 でも小さくても普通に組むだけで中々カッコいい! ただし、パーツの分割や合いははバンダイの旧キット並みとなかなか曲者。 場所によっては、パーティングラインが段差になっていたり、 凹と凸の大きさが合わなかったなんてことも・・・ ちなみに可動はまともに動くのは肩と膝、目くらいで、それらの可動も足首、 肘の申し訳程度の可動のせいでカッコいいポーズをとる事はほぼ無理です。

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そのままだと武装は付属のファンタジーなバズーカのみなので、このさい、武装解除して 右腕をまるごと機関銃にします。そしてそれが大型マガジンに繋がっていて・・・ってな 自分の世界まっしぐらな武器を作りましょう。

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まずは右手を大きく削り落とし、機関銃部分になる箱に収めます。 右手が肘からそのまま機関銃が伸びてるのもよかったですが、せっかく腕が二本あるんだからと、 手はそのまま残しておく方向でイメージすると少し大きめの箱になりました。

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銃身は3ミリプラ棒を削ったりくり貫いたりして制作。 こういうときにこそスケールモデルのアルミ銃身とかあればよかったのに・・・ あとわかり辛いですが、掌?の先がつんつるテンだったので適当なパーツを刺してみました。

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機関銃のマガジンなんだから弾はたくさん無いとダメだろう! ってなわけでドラムマガジンを作ります。 素材はドラムマガジンなんだから当然ドラム缶w タミヤの1/35 連合軍車両アクセサリーセットの中のひとつです。

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モールドを全て削り落とし、穴を開けて弾の出る口を差し込みます。 後はプラ板で上下を塞いで、ついでに元々のドラム缶の蓋をモールドとしてつけました。 黒いのはWAVEの黒い瞬着。ヒケだらけでひどいです。

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マガジンをつけるためのラックです。 側面についている謎の物体とケーブルが邪魔だったので削り落としたり、 穴を塞いだりして無理やりスペースを確保。 肩がチラッと見えてますが、肩アーマーはつけない方向で埋めておきます。

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「グフカスタムのガトリングについてた弾を送るやつ」を作ります。 (送弾ガイドというそうです) ある程度しなやかさが欲しかったので、0.5ミリプラ板にビーズのようにカバーを付けていく方法をとりました。 で、写真はその残骸。 形が合わなかったり、寸法が違ったりとかなり試行錯誤しました。ある意味光武で一番(無駄に)時間が掛かったパーツ

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雑多なものやディテールをくっ付けて完成。 排莢口?は凹に加えて、空き缶を開いて作ったアルミ板でカバー作ってみました。 ちなみにマフラーが一本、マガジンが邪魔になって取り付けられなくなったので、無かったことにしました。

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肘アーマーを溶接跡を付けて、 ついでに裏側にディテールを付けてみました。 ちなみに、肘関節の可動域はマジで10度くらいなのでポリパーツが見えない程度に 削り込んで可動を広げてみました。 それでも30度くらいしか曲がりませんが・・・

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足は足袋をイメージして作られたのか親指だけ出ていたのでパテで左右対称にしてみました。 後はソール部分が無かったのでプラ板を貼ってリペッドをつけただけ。

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太ももだけ可動範囲がやたらが広く、ふくらはぎが大きすぎて棒立ちが精一杯なのに、垂直よりも さらに内側に曲げることが可能です。しかしそのせいで正面から見ると関節がモロに見えてしまうので パテで修正してみました。 足首は全く可動しないのに・・・WAVEのえらい人は一体何を目指したんでしょうか。

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膝アーマーも溶接跡表現を施します。

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なんとか関節が丸見えになってしまうのを防ごうとマイナスモールドのパーツをくり貫いて 関節カバーを作ります。しかし、股下が少なくモールドパーツがはみ出てしまうので、股関自体の 形状を変えてしまいました。

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ごちゃごちゃといい感じのディテールアップをするセンスは無いので、 あっさりと。 側面も意味のわからない棒を取り去って、これまら意味のわからないアンテナやディテールを加えます。

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マフラーも開口されていなかったので穴を開けてバーニアパーツを差し込みます。

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微妙なポイントですが、排気口?のパーツを入れたときに隙間が生じるのでプラ板で 埋めます。排気口のすぐよこの隙間も後々パテで埋めました。

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今回ヘッドハンティングしたのは「1/35 MM ドイツ歩兵 アタックチームセット」の指揮官のおっちゃん。

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ポーズを変えます。 イメージとしてはハッチの縁に手を掛けてる感じを再現したいので 削ったり真鍮線で腕の位置を変えたりして色々調整。

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問題なのは頭部です。 戦車もとい人型兵器に乗ってる人がヘルメットではさすがに格好がつかないので、 何か無いかと探していたら、捨て値で買ったタミヤのKV-IIに付属していた戦車兵。 出来は微妙ですが当時のソ連の戦車兵標準装備のぺっどキャップを付けています。

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で、こうになりました。 ヘッドセットを取るためにソ連のおじさんの顔面をリューターでくり貫きかぶせただけです。 少し大きいかと思いましたが、ジャストフィットでビックリ こうしてドイツの制服とソ連のヘッドキャップを付けた光武乗りの誕生となります。 再就職が決まっておっちゃんも私も一安心。

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乗せてみるとこんな感じ。 表情も元は叫んでいる表情だったので少し手を加えて笑顔にしてみました。 おっちゃんを載せる台座は本体を接着前にプラ板の欠片で作ったのを埋め込んであります。

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塗装はいつもの簡易黒立上げ。 紅蘭機ということとミリタリー系、特に戦車をイメージしてグリーン系で塗っていきたいと思います。 いつも黒をギリギリまで削ってしまうので写真にグラデーションがわかり辛いので今回は少し大胆に残します。 あとは油彩やらパステルやらを初めて導入してみます。

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エッジに黒を吹きます。何か気持ち悪い仮面にしか見えない。

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基本塗装完了。 エッジの黒を残しつつグラデーションのために、徐々に明るく3段階に分けてを少しムラになるように吹きます。

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今回初めての油彩による雨だれ表現。 大きさが大きさなので目立ちすぎるといけないので加減が難しいですね。 ちなみにデカールの5は特に意味は無く、紅蘭機がキット化5番目の機体ということににあやかっただけです。

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おっちゃんも忘れず塗装。 極細の面相筆とネットの情報で塗ってみましたがまだまだ勉強が必要そうです。

この後、ピッチングとパステルを使って足元に泥表現、マフラーにススをつけて、 最後につや消しクリアーで完成! 完成品は こちら

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