HGUC風ギラ・ドーガ製作過程

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初めての旧キットいじり、初めてのニコイチと初めてづくしです。

製作資料とか

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ネット上を探して唯一手に入った恐らく公式?の資料です。あとはパッケージのイラストを参考にしたいと思います。 造形物のほうはハイコンプロとガレキの資料が見つかりましたがややイメージと違うのでサブ的に参考にする程度で、 メインはパッケージのイメージで作っていこうと思います。

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今回の材料、もとい主役の1/144ギラ・ドーガです。
1988年発売で当時の価格は600円前後でした。

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仮組み状態
これはこれでカッコいい気もしますが、あえて目に付くところを言うと、

細かいところを除いてざっとこのような点が気になったので、これらに加えて今風のデザインにしていきましょう。
・・・とは言ったものの、なにぶん初めての旧キットいじりなので何か少しでも簡単にできるものはないかと 我が家のマウンテンサイクルこと積みプラ置き場を探したところ、頼もしい助っ人を発掘することに成功しました。

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ガルマ専用ザクです。
コレを理由は単純に在庫しょb・・・いえ、足首の間接がすばらしいのと、肩の前後スイングがあったり、 作りがシンプルだから改造しやすい、とか色々と理由があるんですよ?
何はともあれ、とりあえずギラ・ドーガ+HGUCザクのニコイチでHGUC風ギラ・ドーガを作っていきましょう。

ぺっちゃんこの頭を何とかして男前にしないといけません。

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キットままの頭部です。

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とりあえず中身をリューターで削りだした後、バイザー部分とヘルメット部分、口の部分の3つに分割して、 それぞれ別々に改修していきます。 パッケージの絵を目標にし、なんとかそれに近づけようと考えた結果、 ザクの頭の下半分を少し修正しながらつけることにしました。

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もちろん今回もモノアイ可動を仕込みます。
やり方は前回のザクと全く一緒。もちろん諸刃の剣として首の可動軸自作も決定・・・

胴体

ボディは肩関節、腰アーマーのポリキャップも含めてほとんどザクのものを利用。
事実上ギラ・ドーガのパーツを使ったのは胸アーマーのみとなりました。

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元々ひとつだったザクの胴体を胸、腰、股関節の3つのパーツに割ってそれぞれ大きさを調節して再接着します。 胸は全体的に大型化&形状変更をプラ板でちょちょっと。 案外このまま全部流用できるかと思っていたら問題発生、サイドアーマーの付け位置はそのまま使えたのですが、 お腹の形状がザクとギラ・ドーガではまったく違うので試行錯誤することに・・・

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腹周りをポリパテで作ります。
真ん中のプラバイプはチューブを差し込むためのもの。
ちなみに胸アーマーはギラ・ドーガのものを切り取って少し幅増ししてそのまま移植。

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首周りです
ギラ・ドーガは襟が割りと大きく開いた形状をしているので半端なことはできません。 見づらいですが、襟はプラ板を直角三角形に組み合わせたものを接着してあります。 後は、WAVEのスプリングとエバーグリーンの溝プラ板でデコレーションしてやります。

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スカートはもともと一体成型でまったく可動しませんでしたが、せっかく移植するなら可動させちゃおう! ってことで、薄ノコでパーツを慎重に?切り取ります。

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フロントアーマーから。 まずは可動のための軸作りをします。よりフレキシブルに動くようにボールジョイントをと思い コトブキヤのボールジョイントを使いましたが、なんと軸がフニャフニャ・・・
仕方ないので真鍮線を差し込んで使います。
股間はザクのものを改造して使用。

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サイドアーマーはポリキャップに挿すための軸を作ってそのまま既存のポリキャップに挿せるようにします。

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それぞれのパーツの形状を整えて一度合体。

腕部

体に比べて腕が細かったり、ポリキャップが丸見えだったり、二の腕の回転ができなかったりと気になるところが 集中している箇所で、色々といじってるうちにほとんど新造になってしまいました。

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元のキットのパーツです。実はギラ・ドーガは肩アーマーの関係で、左右で大きさが微妙に違いました。 とはいえ、肩と二の腕が一体なのはいただけません。なのでばっさり切って改造することにします。

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二の腕は切り取ってそれぞれプラ板を挟み込んで一回り大きくします。ついでに裏側についているシリンダー らしきものも再現しようと思うので余計なものは全部削り落とします。

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肩は腕との接続にプラ棒を差し込みプラリペアで固定します。
胴体との接続は驚くことにポリキャップの径がHGUCと互換性があったのでそのまま可動範囲を広げるだけで完成。 20年前から変わることのないバンダイの信念?に少し感動しました。

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こちらがキットそのままのギラ・ドーガの腕
あまりに小さめ&短かめです。おまけにポリキャップを隠した上で 全体のバランスを保つためにはそれぞれのパーツを調整しないといけないといけない感じに・・・。

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考えた末、ひじ間接はやはり新造するしかないと思い、腕のパーツをバラバラにします。 ちなみに左がポリキャップの受けで右がポリキャップカバーとなります。
受けはディテールアップパーツとプラパイプなんかの合成品でカバーはザクの流用品です。

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ばらばらにしたパーツの手首部分。
やがり幅増しして一回りくらい大型化。手はザクの物に変えたかったのでポリキャップを 適当な位置で強引にアルテコで固定。

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腕の裏側はポリパテでの削り出しで、資料からこんな感じだろうなというのをイメージして行きます。

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各所に見えるシリンダーのようなものです。
プラ棒、スプリング、ディテールアップパーツなどででっち上げています。
しかしどう見てもダイナマイt

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それぞれ中身をくり貫いたスペースにシリンダーを仕込みます。
実は結構スペースがギリギリだったりで、合わない場所は強引にプラリペアで接着しているのは秘密。

脚部の制作

脛と靴以外の太ももや間接はほとんどザクの移植になっています。

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左がギラ・ドーガで右がザクの脚部です。
かなりギラ・ドーガのほうが脛が長いですが、その辺はいじり始めると非常に面倒なので目を瞑ることにしましょう。
かなりうまい間接の作りですが、問題はこのままでは足を捻ったポーズをとることができません。 なので全面的にザクの足首間接を移植します。

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靴部分の要らないところを切り取って、踵内部に1.5ミリの穴を開けたプラ板を接着し、 それを間接のポリ受けとします。
コレを両足分作ります。

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脛側の接続方法は少し複雑になりました。
簡単に言うと、ギラ・ドーガもともとのポリ受けのプラパイプと、またもザクの足首のポリキャップの径が同じだったので ギラ・ドーガのポリ受けのパイプを切り取り、脛の横側の適当な位置に穴を空け、そこにプラリペアなどで固定しました。
微妙にわかりづらい説明でごめんなさい・・・

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脛のシリンダーも再現しようとディテールアップパーツとスプリングで作ってみました。

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内部を削り取って腕同様瞬着とプラリペアというかなり強引な方法で接着します。
最後に見える場所はアルテコで修正します。

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ひざの受け口はこれまたザクのポリキャップと同じ大きさだったので不要な部分を削り落とし、 Uバーニアを付けたりして完成。 最後にバーニアや各所を調節して脛部分は完成です。

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太ももは丸々ザクのものを使用します。
ポリパテでチューブの穴を埋めたり、形状をイラストに近づけていきます。
ついでに、膝に二本のチューブがついていたのを再現してみました。

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膝のポリ隠しもザクのものを色々と修正して使用します。

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あわせてみるとこんな感じに。
曲げると少し見えるチューブがチラリズム効果で魅力倍増?

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ソール部分は色を塗る際マスキングをせずに済ませるため接着せずに後ハメ化

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今回初めての試み、足の裏の製作です。
やはり宇宙用はアクションベースに飾ってやらないと!ってことで、足の裏が何もないと 寂しいですものね。
ちなみに設定では足の裏には4のバーニアがあるのですが、4つも作るとギチギチでキレイでなかったので、 ここだけは設定と変えて3つとしました。

バックパック

何が入っているのか謎のタンクが2本積まれたバックパックです。

パッと見、なかなか出来がよく、特にいじるところがないように思えましたが、 体型(主に胴体)を変えたせいで妙に大きくなってしまい、スカートに干渉するくらい につけても頭一個分高くなってしまうという罠。
なので残念ですがタンクの間を幅詰めと、下のランプのようなものを外します。

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前 → 後

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付属のバーニアをリューターで薄く削って中にモビルパイプなど適当なものを詰め込んで完了。

武器

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ライフルは指揮官型と一般兵型の2種類あり、パッケージは角がついているので、指揮官型のライフルを持っています。
この指揮官型の方がカッコいいのですが、一般兵型ではグレネードがついていることと 「設定通り」ということで通常のライフルに決定!

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厚みを増やすなら形状的に合わせ目にプラ版を挟めばいいじゃない!
そうは思いましたが、成型の関係でグリップが一体成型でそう簡単にいきません。
仕方が無いので、薄刃のこぎりでスライスしていきます。
グリップは握り手がザクの物だと合わなかったのでザクマシンガンの物を流用します

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ストックは形状をフィットするように改良して、引き出し部を真鍮線に変更。
でも伸縮はしません。銃身はおろした状態から2ミリ幅増し。
グリップと手は固定する方式で安定性UP!
マガジンはマシンガン同様薄っぺらいので分厚くするべきなんですが、 凹モールドがあって面倒、だからといってまた薄切りは・・・というわけで もう一方のマシンガンのマガジンを二つあわせて接着!

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刃の収納Verと戦闘Verですが、どう見てもグリップが別物です。
ちょっと、バンダイさぁん!?

収納Verは先端につぶし銀を埋め込みます。

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エネルギー系のサーベルをシャープにするのはどうか微妙なところですが、 シャープなところに蛍光塗料で塗装するとどうなるのか見てみたかったのでやってみました。

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左肩のシールド
こういうところに想像でいろんなディテールを追加できる人は本当に尊敬する・・・

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左手のシールドはキットだと肘の裏側にマウントするようになっているのですが、 個人的には連邦軍のように肘の横側にマウントさせる方式にしたかったので、 専用のパーツを作ってみました。

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こちらはプラ板で1ミリ厚みを増やした後にディテールアップ。

筋彫りや細かいところのディテールアップを終えて一旦全てのパーツをくみ上げたところ。 ここまで来るまででかなり長い間かかってたりします。

サフ前

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完成品は こちら

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